身近に役立つ東洋医学の発想術

東洋医学と易のユニークな発想で今日の一日をもうちょっとhappyに。

「正しい答え」より「よい答え」

こんにちは。易占と鍼灸の仙亀です。


人から質問されて、正しい答えをつたえます。

会話は「なるほど」でおわったり、「ふ~ん」でおわったり。


ひととの対話、会話の中で、質問された時、「正しい答え」や「正論」って、意外と空気がしらけます。

論理的な「正しい答え」や「正論」よりも、相手のことを思いやったちょっとユニークな答えのほうが「よい答え」だったりします。

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鍼の施術の時の対話の中でさえ、「正しい答え」よりも「よい答え」のほうが圧倒的に話題が盛り上がります。


鍼施術の時、たいていはご自分の不安な症状についての解説や生活上のアドバイスなどをもとめられます。

つらいひとほど、ご質問はこんな傾向がつよいです。

ここで「正しい答え」で、施術を受けに来られた方の「何が悪いのか」ということをつきつけて、生活の「あれこれがダメ」で「こうしなきゃダメ」とお答えしたら、患者さんの立つ瀬はないです。

ちょっとユニークな答えを用意することで、患者さんは安心します。

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体調不良の原因は「カラダはこんな風に言っていますよ」「こんなお気持ちを抱えて過ごされるから病気が逃げないんですよ」とか「こんな気分だとこんな症状がおこりやすいんですよねぇ」なんて、ちょっとふざけた答えかもしれませんが、不安なご自分の症状を違った視点でとらえ直すきっかけになります。

生活上のアドバイスも「本当はあれやめて、これやったらいいんですけど、無理ですよね。そんなときは、こんな風にしてみてください」なんて逃げ道を作ります。

仕事が忙しいのが体調不良の原因なのに「仕事をやめなさい」とは、ちょっと言えません。

「がんばり屋さんはこんな症状が出やすいです。お仕事の合間にこんな息抜きの方法取り入れてください」なんて言い方だと、ぼく自身言われた時に安心します。

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鍼の施術を受けに来られる中学生女子に「わたし、授業中に手をあげられないの」と言われた時、「正しい答え」より「ユニークな答え」のほうが授業が盛り上がるかも、と伝えました。

みんながひそかに思っているであろう正解よりもちょっと斜めの答えのほうが、話題づくりになります。

また、自信を持って間違った答えであっても、同じように間違いの答えを持っている「だまっている同級生」には救いになるかもしれません。

だまっているだけじゃ、もったいない。

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みんなの思いや考えをゆさぶるような「よい答え」を「正しい答え」がわかっていても、ちょっと考えて導き出すことで自分の思考は広がります。


ぼくも以前、鍼灸の勉強会などで、みんなで習い覚える「正解」を答えずに、ちょっと正解からずれた答えや発想を答えるようにしていました。

先輩に間違いを指摘されますが、ちゃんと勉強していれば「正解」は導き出せますが、鍼の臨床で「ほんとうの正解はない」という前提で別な答えを導き出してみると、新しい発見や視点がうまれることがあります。


正解をいつも疑ってかかる「ユニークな答え」が勉強になったり、対話の相手やまわりのひとを思いやる気持ちで「よい答え」を発したほうが、良い会話の場づくりになります。

もちろん正解が分かっていることは大切ですが、思案したうえでの間違えには、あとになって意外とみんなのためになる「よい答え」が隠れているかもしれません。

だまっているだけじゃ、もったいない。


中学生女子に頂いた質問に、ぼくなりの「ユニークな答え」をお返ししましたとさ。

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