身近に役立つ東洋医学の発想術

東洋医学と易のユニークな発想で今日の一日をもうちょっとhappyに。

鍼の施術に伴う痛みについて、いいわけてみる

こんにちは。易占と鍼灸の仙亀です。

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昨日、長らくの体調の不都合を抱えている方が、鍼の施術を希望されてお越しになられました。

鍼の施術は初めてではないとのこと。


施術が終わってから、「これ以上、痛いことってあるんですか?」というご質問をいただきました。


なるほど、そりゃ、カラダに針金をつきたてられたら、多少痛いという感覚は覚えるでしょう。


「痛い」のはつらかったですか?とぼくの方から尋ね返すと、「痛みは感じるけど、つらくはない」とのこと。


鍼施術の折、この「痛み」というのがじつはとても大切な感覚となっています。

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「つらさ」を伴う「痛み」は、鍼の施術では好ましくありません。

「つらさ」を伴う「痛み」は、施術の後に疲れや負担、カラダに余計な力みを残すことになります。

また、「つらい」とふたたび鍼の施術を受けようという気持ちも萎えてしまいますね。
少なくとも、ぼくの場合。

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痛みの感覚は、お灸の熱さの感覚やマッサージの圧力の感覚のように、当たり前に感じる物理的刺激です。

ただ、この「痛い」という言葉にネガティブなイメージが付きまとっているので、鍼灸師としてはちょっと厄介な表現となっています。

「心地よさ」を伴う「痛み」。

「眠気」を誘う「痛み」。

「憩い」を感じる「痛み」。

実際鍼の施術を受けていて、鍼先を当てられる「痛み」を感じつつ、カラダが楽になったり、ココロが楽になる過程を実感されている方はたくさんいらっしゃいます。

ということで、「痛み」は鍼の施術にはつきもの、ということ。

そして、「つらさ」は伴わない方がよい、ということ。

「痛み+α」で鍼の施術は成り立っています。

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針金の先がカラダに何かしらのメッセージ(「痛み+α)」があることで、カラダは本来の働きや状態をとりもどそうと奮起します。

このカラダそなえている自然な回復力を目覚めさせるために、鍼の施術では「痛み」という感覚を用います。
※お灸であれば「熱さ」の感覚ですね。

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鍼の施術の後の内出血やお灸の後のやけどなどを残さないような、施術の工夫をする技術や道具(お灸などは台座つきの「せんねん灸」など)が普及しています。

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昨日お越しの「鍼の施術に伴う痛みについて」ご質問くださった方は、施術の後、とても楽にはなられたそうです。

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「痛み」という感覚の持つ一般的なイメージは、とても力強いです。

「痛み」=「つらさ」

鍼の施術を日頃用いていると、「痛み=つらさ」ではなく「痛み+つらさ」が一般的なイメージで、鍼の施術では「+つらさ」をとり除くココロがけが常々必要と感じます。

「痛み」というシャープな感覚は、筋肉を解きほぐすばかりでなく、「気のめぐり」を整える(運動や感覚の伝達)ことにも重宝です。


鍼で感じる「痛み」、もっとポジティブなイメージが世間一般に広がるか、あるいは、「痛み」にかわる「好感を持ちやすい感覚」表現の言葉を探すか、なんとな~く模索中。

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目下、「鍼は痛いもの、で、いいじゃん!」とココロの中でのびのびと開き直っているぼくがいます。

そう、「いいわけ」ることができたら、まずは良しとしよう。

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