身近に役立つ東洋医学の発想術

東洋医学と易のユニークな発想で今日の一日をもうちょっとhappyに。

バルサの食卓、ぼくにはちょっとガッツリめ

こんにちは。易占と鍼灸の仙亀です。


ファンタジーが好きで、小説なども児童文学などにも目を通します。

ゲド戦記
数年前に一気読みしました。外伝までしっかりした内容でよかった

ナルニア国物語
子どものころから繰り返し読んでいます

思い出のマーニー
映画化をきっかけに読んで身近なファンタジーを感じます

・モモ
最近改めて読み直して「じかん」の仕掛けを再認識中

・星の王子様
繰り返し読んでいる大好きな本です

アルケミスト
主人公と自分をかさねて読むとファンタジーの住人になれそう

他、ピーターパンやクマのプーさん不思議の国のアリスなども最近読み返しています。
などなど。

そして、上橋菜穂子さんの
獣の奏者
・「守り人」シリーズ。

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

 

 
上橋さんはファンタジー作家であると同時に、オーストラリアの先住民族であるアボリジニを研究される文化人類学者さんでもあります。

テレビの対談の番組で上橋さんの姿を拝見した時、地に足をつけて肌や五感で物事を感じようとされる方なのかな、という印象が強かったです。

様々なものに興味を持ち、独自の視点で深く物事を感じ考えられるのかなぁと。

謙虚に人の話に耳を傾けられる姿勢は、新しい情報をどんどん「自分の世界」に取り込んでいこうという姿勢なのでしょうね。

そんな思慮深くてユニークな視点を持たれる上橋さんのファンタジーは、独特な世界観があります。

とくに「守り人」シリーズでは、登場人物たちが食事をするシーンが沢山出てきます。

たとえ空想の世界でも、その土地柄や風習を考慮して、そのシチュエーションで出てきそうな献立が物語ではふんだんに登場します。

 

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 

 
「守り人」シリーズは、綾瀬はるかさん主演でNHK大河ファンタジーとして、放映されています。
※三部作のようで、現在第二部まで放送されましたね。

物語を読んでいて、ひんぱんに出てくる食事風景から、どんな食事をしていたのかなぁと思うこともしばしば。
※ひんぱんに出てくるので、どうしても考えざるを得ない作品だと思います。

ドラマで作品を拝見して「なるほど、こんな風な食材をこんな風な食べ方をしているのだねぇ」と納得。

作品はある世界での東西南北の国をまたいでの物語なので、寒い地方や暑い地方などで、登場する食卓はその土地らしさを醸し出す工夫がされています。



「守り人」シリーズに登場する主人公は女用心棒のバルサ

短槍(たんそう)という短めの槍を使いこなす武術の達人です。

物語では、ある国の王子様に始まり、様々な人の「守り人」=用心棒になって物語で活躍していきます。

 

バルサの食卓 (新潮文庫)

バルサの食卓 (新潮文庫)

 

 そんな「バルサの食卓」が新潮文庫から出版されていて、図書館で目にとまったので借りて見ることにしました。


パラパラとページをめくると、物語を思い出させてくれるような献立が並びます。

そして、レシピをみると、ぼくにはちょっと重め。

作家の上橋さんは、オーストラリアのアボリジニエミューを食べたりするたくましい方です。
エミューを食べた時のシチュエーションは「オーストラリアのブッシュで、アボリジニの若者たちとキャンプをしたとき」とのこと。

なるほど、こうしたワイルドな体験の積み重ねが、迫力のあるバルサの活躍する物語やガッツリ献立や料理に結びついているのかと。


ぼくはもともと肉食は少なめ、野菜などの食材もシンプルに食べることが多いです。
今にして思えばそんなぼくだから、マクロビオティックを始めた時も、それほど違和感がなかったのですね。

バルサの食卓」という書物をめくっていくと、ワイルドな物語の住人であったり、上橋さんのようなアクティブに「現地」で体験する人には、きっと必要な食事。
そして、ぼくのようなインドア派では食べこなせないようなガッツリした献立がならびます。

とはいえ、過酷な環境でカラダに精をつける肉中心のガッツリ献立ばかりかといえば、そうでもありません。


南極料理人」として有名な西村淳(にしむらじゅん)さんが、こうした創作料理を手掛けています。

そのため、食材をユニークに多彩にアレンジしているので、ガッツリなものはガッツリと、シンプルなものはレシピをみても「これだけ??」と思うような少ない食材で一品を仕上げてあります。
※作中の最初に登場する「バム」という無発酵パンでは、粉と水と塩で仕上げてあります。


「守り人」シリーズの食卓をアジアンテイストにする統一感は、作家の上橋さんのこだわりだったのだとか。

ヨーロッパのファンタジーの模倣ではなく、アジアで生まれた上橋さんならではの異世界を生み出したいというこだわり。

作品では、ヨーロッパで食べられるイースト発酵したパンではなく、あえてトルコやイランで食べられるような無発酵パンに何かを挟んで食べるスタイルを物語に取り入れたとのことです。

上橋さんの実体験で無発酵パンに様々な食材を包んで食べて「これが本当においしかった!」という経験をされているところも、作品にリアリティをあたえています。



こうした多彩な食の体験をした上橋さんの空想のレシピを、現実世界で再現するには「南極料理人」である西村さんのような「過酷な料理体験」をしていないと紡ぎだせなかったかもしれませんね。

面白南極料理人 (新潮文庫)

面白南極料理人 (新潮文庫)

 


バルサの食卓」には、西村さんの紹介もされていました。
なんでも南極という極寒の地で食材の補充は一切なし、気圧が低いのでお湯が沸騰しない世界で、14ヶ月間毎日違う料理を編み出してこられた経験をお持ちです。

「常識で料理を作らず、頭で発想したことを実行に移して「料理」にしてしまう」天賦の才と多彩な経験をされてこられたのでしょう。



バルサの食卓」は単純なレシピ本ではなく、上橋さんが物語を振り返ったり、物語に登場する料理や献立の誕生に至ったエピソードなどが面白く書き加えられています。

バルサの食卓」を読み進めながら、ちょっと作ってみようかな、という料理が目にとまりますが、出来上がった料理を食べるシチュエーションはちょっとワイルドな環境じゃないと似合わないかな?

作中の料理をリュックに詰めて、ワイルドない世界を求めて旅するには、ぼくの場合、まずは体力作りから始めないといけないかと。
それも、「食べこなせる」体力づくり。

インドアでのほほんと暮らしているぼくには、ちょっとガッツリめなレシピの数々だったとさ。

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