身近に役立つ東洋医学の発想術

東洋医学と易のユニークな発想で今日の一日をもうちょっとhappyに。

かおりのおしごと(カラダへの効能)

こんにちは。易占と鍼灸の仙亀です。


京都のお土産だからと「お香」を人からいただきました。

甘めのローズやピーチを思わせるような香りを楽しむお香ですね。
最近のニーズからなのか煙は少なめ。


これからむし暑くなる梅雨本番。

ちょっとよい香りが室内に立ちこめるだけでも、深い呼吸をいざなってくれて、それだけでも気力がたかまります。

よくわかるお香と線香の教科書  - お香マスターが答えるお香の疑問70

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そう、香りはじつはカラダを丈夫にしてくれる働きがあります。

アロマテラピーのように、香りだけでなく精油に含まれる性質がカラダに作用する場合もありますが、たきしめるお香にはそれほど強い精油の作用はありません。

そうした意味では、お香の種類でなにかの効果を期待しても望みは薄いかと。
逆の意味では、副反応のような心配はないってことですね。

※ただ、お香をたくとき、煙に敏感な人はくしゃみが止まらなくなることもあるので、それはご用心。あとは火災報知器かな。



ちょっと良いお香になると、ベースは白檀(びゃくだん:サンダルウッド)で出来ています。

 
白檀の甘い香りを含んでいると「あっ、いいお香だな」とついつい鼻先をそちらへ向けてしまいます。

もっとよいお香は沈香(じんこう:高級なものには「きゃら」)なんてのがありますがベースにあり、こちらは奥行きのある香りがいつまでも香りを探っていたくさせてくれます。



今回いただいたお香は、こうしたベースになる香木は含まれている感じはありませんでした。一般受けしやすいように特徴をはっきり出させるためですかね。

軽いはっきりした香りの性質は天然のものばかりでは出せないものですね。



今年の4月、日本橋三越の催しで、京都の松栄堂さんの展示を見てきました。

 高級な「きゃら」や白檀の原木の展示、昔ながらのお香の作り方などの展示もあり、見ごたえがありました。

取り扱っているお香のシリーズに「源氏香」をモチーフにしたお香が、可愛いパッケージに包まれて並ぶさまは、源氏物語54帖を思い起こさせてくれます。

 こうした豊富なシリーズも天然のものばかりでは、現代人の衰えた嗅覚には今となっては届かないかもしれませんね。

別なお香を取り扱うお店で、後日、現代人の嗅覚が衰えているという話になり、ちょっと思い出してしまいました。



口に最も近い鼻の役割は、毒物や危険な香りのあるものを口に運ばないように危機回避するための大切な関所です。

また、味覚の6割が嗅覚と言われるほど、香りのカラダに響く刺激の力は豊かです。

実際、漢方薬の効果の半分は香りです。

生薬に含まれる薬効をとりこむのはもちろんですが、これは二次的な作用。

一時的な作用として香りの刺激があります。

わざわざ香りを感じられるように、乾燥させた生薬をに出すことなく粉末に砕いて香りが感じられやすいように「散剤」にして用いるものがいくつもあります。

加味逍遥散、当帰芍薬散などはその筋では有名な「散剤」ですかね。



香りは直接「五臓六腑」といわれる体内のさまざまな機能に働きかけます。

スパイシーなシナモンは気力を高めてのぼせた熱を下腹までグッとおろしてくれる働きがあります。

安息香はバニラのような香りがして、落ち込みやさみしさを伴う不安感をやわらげて、熟睡をうながす働きがあります。

陳皮(ちんぴ)は温州ミカンの皮を干したものですが、胸のむかつきをとり除き食欲を増してカラダを温めてくれる働きがあります。



香りのイメージをするだけでも、なんとなくカラダの中に変化を感じるのではないでしょうか?

今のお香はこうした食材や花の持つ特徴のある部分をクローズアップした品がたくさん出回っているみたいです。

アロマテラピーのような精油の持つパワフルな薬効とは違いますが、香りの持つ雰囲気に身をゆだねてイメージの世界からココロとカラダのリフレッシュを図れたらいいですね。


ぼくはしばらく、いただき物のお香を楽しませていただきつつ、ココロとカラダの気分転換。香りにのせられて、京都に行きたくなっちゃったりして。