身近に役立つ東洋医学の発想術

東洋医学と易のユニークな発想で今日の一日をもうちょっとhappyに。

おおかみこどもの雨と雪をあらためて見直して

こんにちは。易占と鍼灸の仙亀です。

個人的にファンタジーが好きで、児童文学を読んだりすることもあります。

アニメーションもすきなのですが、スタジオジブリの作品のような手書きにこだわった「手ざわりの良い」作品が好きです。
ここ最近、いちばんよかったのは「思い出のマーニー」。

www.ghibli.jp

 

特装版 思い出のマーニー

特装版 思い出のマーニー

 

 原作も読んだのですが、精神的な描写がたくさんちりばめられた作品の世界観が、アニメーションでも緻密に再現されている印象があります。


監督さんが米林宏昌さん。
借りぐらしのアリエッティ」を監督された時から、すごく細部まで作品にこだわりを持っている人だと思いました。

映画『借りぐらしのアリエッティ』公式サイト

小人の冒険シリーズ 全5冊セット (岩波少年文庫)

小人の冒険シリーズ 全5冊セット (岩波少年文庫)

 

 原作は5巻で完結なのですが、アニメーションでは最初の1巻目をダイジェスト版で、ジブリ風にアレンジしたのかな、という印象。


そんなアニメーション好きな僕ですが、以前、とっても心惹かれた映画につい先日、テレビで再開しました。

数年前公開したアニメーション「おおかみこどもの雨と雪」。
オオカミ男と恋に落ちて、シングルマザーで「おおかみこども」のこどもたちを育て自立させていくお話です。

www.ookamikodomo.jp


公開当時とても共感したキャラクターは、シングルマザーの「はなちゃん」。

女の細腕でやんちゃなお姉ちゃんである「雪」ちゃんとぶつかりあいながらもよい方法を導き出していき、引っ込み思案でひとになじもうとしない弟の「雨」くんとじっくり付き合っていきながら、人里離れた山奥の集落で慣れない農業に苦労しながらも家族3人で生きていきます。

見ていてかいがいしく二人のこどもの成長を見守りながら、日々の生活を成り立たせていく姿は、育児真っ最中のぼくにはとても共感できる「せなか」でした。


時は移ろい、この春にテレビで「おおかみこどもの雨と雪」が放送されました。

どれどれと「あのときの感動をもう一度」と見てみたのですが、感じ入ったものは全く別物。


オオカミの血を受け継ぐ子どもたちのそれぞれの「世界」への向き合い方に関心を覚えます。

お姉ちゃんの「雪」ちゃんは、自分が人間の世界では特異な存在であるにもかかわらず、自分の特異性をうけとめながらどうにか人間の世界に適応していこうと心を砕いていきます。

弟の「雨」くんは、自分が本来住む世界について親兄弟の持つ既存の考えに違和感を覚え、カラダが発育していくとともに強く自我に目覚めていきます。

最終的に二人のこどもたちは、自分の特異性と向き合い、自分がどうやって「自分の世界」で生きていくかを決めていきます。



現代社会でも、つらいながらも社会の中で生きていこうと四苦八苦しながら、また、自分らしく生きていく方法を模索しながら生きている人たちがたくさんいます。

マイノリティとよばれる人たちや障害などを抱える生活弱者、貧困に苦しみながらも日々の生活の糧をどうにか得て過ごすひとたち。

眼の前の世界にどれだけ適応できるかを模索しながら毎日を過ごしていくさまは、おおかみこどもの「雪」ちゃんと重ね合わさります。


現代社会の在り方にちょっと疑問を持って、ライフスタイルを変えるために地方へ移住したり、今までやっていた仕事を辞めて農業や漁業に取り組みを変える人たちがいます。

本来の自分らしさをとりもどすために、自分の世界を探していくさまは、おおかみこどもでは「雨」くんのように感じます。



自分というものと向き合う時、自分を取り巻く世界って、いったいどんなところだろう、どうやってかかわっていくところなのだろう、とちょっと哲学的な雰囲気を醸している映画だな、とあらためて感じて見てしまいました。

多彩な人間模様と登場人物、だれに共感するかって、そのときの自分次第。

数年の時を経て作品を通して、自分の社会への関わり方、自分らしさっていうものにあらためて向き合ってみようかと。

 

 
ぼくのやっている鍼灸のお仕事は、ご自分が社会でうまく生きていくことができないと、おしゃべりとも相談ともつかない話をされに来る方がいらっしゃいます。

一生懸命生きておられることを思い知れば知るほど、ご自分の思いがかなうように「その世界」に順応して暮らしていくことを応援もしたいし、かといって、そもそもご自分らしさを存分に生かせる世界を探すこともできるんだよ、とも声をかけてあげたい。

そんなとき、「おおかみこどもの雨と雪」のお話をついついしちゃうんですけどね。
自分が感じ入って共感できた物語の力って、偉大です。

博心堂鍼灸院
ぼくのやっている鍼灸院では、施術以外でも気楽におしゃべりをしてくれる人たちがたくさんいらっしゃいます。

ぼくにはない価値観や考え方をひとの言葉を通して、さまざまなココロ模様に日々触れさせていただいております。

落ち込む気持ちが鍼灸施術を進めていくうちに、晴れやかになっていく様子は、おしゃべりの内容や言葉のトーンが変わるからすぐわかる。

人のココロの強さを感じながら、鍼の施術が役立っていることをこんなところから実感します。